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「いじめ・嫌がらせ」に関する相談件数が8年連続トップ 令和元年度の個別労働紛争の状況を公表(厚労省)
2020年07月2日 登録
厚生労働省から、「令和元年度 個別労働紛争解決制度の施行状況」が公表されました(令和2年7月1日公表)。
「個別労働紛争解決制度」は、個々の労働者と事業主との間の労働条件や職場環境などをめぐるトラブルを未然に防止し、早期に解決を図るための制度で、「総合労働相談」、労働局長による「助言・指導」、紛争調整委員会による「あっせん」の3つの方法があります。
厚生労働省は、毎年度、これらの制度の利用状況などを取りまとめ、公表しています。
<令和元年度の状況のポイント>
●総合労働相談件数、助言・指導の申出件数は前年度より増加。あっせん申請の件数は前年度並み
総合労働相談件数は118万8,340件で、12年連続で100万件を超え、高止まり
・総合労働相談件数は、118万8,340件(前年度比6.3%増)
→うち民事上の個別労働紛争相談件数は、27万9,210件(同 4.8%増)
・助言・指導申出件数は、9,874件(同0.4%増)
・あっせん申請件数は、5,187件(同0.3%減)
●民事上の個別労働紛争の相談件数、助言・指導の申出件数、あっせんの申請件数の全てで、「いじめ・嫌がらせ」が引き続きトップ
「いじめ・嫌がらせ」が、
・民事上の個別労働紛争の相談件数では、87,570件(同5.8%増)で8年連続トップ
・助言・指導の申出では、2,592件(同0.3%減)で7年連続トップ
・あっせんの申請では、1,837件(同1.6%増)で6年連続トップ
厚生労働省では、今回の施行状況を受けて、総合労働相談コーナーに寄せられる労働相談への適切な対応に努めるとともに、助言・指導及びあっせんの運用を的確に行うなど、引き続き、個別労働紛争の未然防止と迅速な解決に向けて取り組んでいくとのこです。
個別労働紛争の原因として、ここ数年、「いじめ・嫌がらせ」が不動のトップになっているということは知っておきたいところです。
このような状況をみると、各企業において、各種ハラスメントの防止対策などに万全を期す必要があるといえます。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<「令和元年度 個別労働紛争解決制度の施行状況」を公表します>
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000213219_00003.html
※こちらの記事は社会保険労務士PSRネットワーク様の許可を得て転載しております。