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2020年春闘 連合が2月3日に開始宣言 事前に経団連と意見交換も
2020年02月6日 登録
連合(日本労働組合総連合会)は、令和2年(2020年)の春季生活闘争の開始を広くアピールするため、同年2月3日、「闘争開始宣言2.3中央総決起集会」を開催しました。その模様が、連合のホームページにおいて公表されています(令和2年2月5日公表)。
「みんなの春闘」というテーマを掲げ、労働組合に属さない労働者を含め、パート・有期・派遣で働く方、障害がある方、外国人労働者、これから社会に出て働く学生など多様性あふれる方々が参加したことが話題になっています。
同年1月28日には、経団連(日本経済団体連合会)と連合との懇談会も開催されており、2020春闘をテーマに、意見交換が行われています。
具体的な賃上げの手法等について、労使(連合と経団連)で、次のような意見の違いがあることが話題になりました。
●連合の主張
・本格的な分配構造の転換につながり得る賃上げに取り組む
・「底上げ」、「底支え」、「格差是正」を掲げ、企業規模や雇用形態による賃金や待遇の格差を是正
・ベースアップについて5年連続の「2%程度」、定期昇給などと合わせて4%程度とし、底上げを図る
・中小企業の賃上げの原資確保には取引適正化が不可欠 など
●経団連の主張
・賃上げは自社の実情に応じた前向きな検討が基本
ボーナスを含む多様な方法を組み合わせて議論
・ベースアップも選択肢
職務や成果を重視した配分が適切
・グローバル化やデジタル化に伴う競争で人材獲得が困難
日本型雇用制度の見直しが必要
・業界横並びの集団的賃金交渉は実態に合わなくなっている
・賃金の引き上げと働きがいを高めるような総合的な処遇改善は両輪 など
3月中旬の集中回答日に向けて、各企業において、どのような攻防が繰り広げられることになるのか、動向に注目です。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<2020春季生活闘争「闘争開始宣言2.3中央総決起集会」を開催(連合)>
https://www.jtuc-rengo.or.jp/news/news_detail.php?id=1566
<経団連と連合との懇談会を開催(連合)>
https://www.jtuc-rengo.or.jp/news/news_detail.php?id=1565
※こちらの記事は社会保険労務士PSRネットワーク様の許可を得て転載しております。