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令和2年版の厚生労働白書を公表 「人生100年時代」が射程に

厚生労働省から、「令和2年版 厚生労働白書」が公表されました。

サブタイトルは、「令和時代の社会保障と働き方を考える」です。

報道で話題になっているのは、高齢化に関する推計。

同白書によると、高齢化がピークを迎えるとされる2040年にかけて平均寿命が2年延びる見通しだということです。

そのうえで、2040年に65歳になる人は、男性の4割が90歳まで生き、女性の2割が100歳まで生きると推計し、「人生100年時代」が射程に入ってきたとしています。

これらを踏まえた今後の対応の方向性として、次のような点が指摘されています。

●人生100年時代に向けて
健康寿命の延伸とともに、ライフステージに応じてどのような働き方を選ぶか、就労以外の学びや社会参加などをどのように組み合わせていくかといった生き方の選択を支える環境整備が重要。

●担い手不足・人口減少の克服に向けて
今後、本格的な人口減少が進む中で、就業者を始めとする「担い手」の減少を懸念。女性や高齢者の就業率の一層の向上とともに、働く人のポテンシャルを引き上げ、活躍できる環境整備が必要。

●新たなつながり・支え合いに向けて
生活の支えが必要と思われる高齢者世帯は、過去25年間で3.5倍程度増加。今後25年間でさらに1.5倍程度増える見込み。

「地縁、血縁、社縁」の弱まりの一方、ボランティア等によってつながる「新たな縁」や、支え手・受け手といった枠を超え、支え合いながら暮らす「地域共生社会」の実践も拡がりつつある。人口減少による地域社会の縮小が見込まれる中で、新たなつながり・支え合いを構築することが必要。

また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う生活や社会・経済への影響についても検討が行われています。

詳しくは、こちらをご覧ください。
ひとまず、概要版をご確認ください。

<令和2年版 厚生労働白書>
・概要版
https://www.mhlw.go.jp/content/000684406.pdf

・本文
https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/19/

・資料編
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/19-2/

・100人でみた日本、日本の1日
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/19-3/

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